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海山日和

神奈川南部から発信…野山や海辺を歩いて、見たもの感じたもの
オキナガレ母さん(コラボ)
   

今週の後半は数日、南風の強い日があった。葉山の一色海岸に行くと、けっこうなエボシもんが漂着。沖ものの代表ウスベニコウイカの甲も。





運動靴にびっしりと付いたエボシガイ。でも今回はカルエボシの付いたものがけっこう多く、カルエボシが付着した流れ藻もあった。





エボシもんが来たら気になるのはやはりオキナガレガニ。ちょうど「えのしま貝散歩」のhiyocoさんがアップされていたけれど、こちらにも卵を抱いたメスが1匹だけ打ち上げられていた。サイズ的にもいい個体だったけど、残念。次は元気な個体を見てみたいな。




魚も1匹。全長10センチくらいの小さな魚だけど、これはコスジイシモチだね。顔から胴体に走る金色の縦線と、尾びれ付け根にある黒斑が特徴。この仲間はオスが卵を口に咥えて守る「口内保育」で有名だよ。


| 海の生きもの | 22:20 | comments(8) | - | - | - |
夜観行きました



今週頭は大潮だったので、前回のリベンジとばかりに夜の磯観察に行ってきた。メチャクチャ寒かった前回に比べたらしのげる程度の寒さ。生きもの気配も戻って来ている雰囲気…。でもダメだった(泣) 最初に久しぶりのアカエラミノウミウシが出た時には幸先いいかな〜と思ったんだけどね。前回いたダンゴウオも行方不明だった。




極々常連の連中はいるのだけど、「おおっ!」と思うものがいないんだよね。撮るものがないから、ケヤリムシなんて撮ってみた(笑) まあサワラビガイの付いたヤツがいないかと見ていたんだけど。でも、おもしろいのは夜のケヤリムシは鈍感で、軽く触ったくらいじゃ引っ込まなかった。あの昼間の敏感さはどこえやら…だったよ。




散々探して、最後の最後にやっとスナビクニンが2匹。昨年は見向きもしなくなるほど数がいたのに、今年は本当に少ない。見つけたはいいけれど、そこは波の影響があって、海藻があっちへユラ〜ッ、こっちへユラ〜ッで、写真が撮れない。当てずっぽうで何度かシャッターを押したら、何とか1枚写ってた(笑) 今季はどうもイマイチな状況が続くけど、そろそろ夜は潮が引かなくなってくるし、しばらく忙しくなりそうだから、今冬の夜観は今回で終わりかな〜。

| 海の生きもの | 20:10 | comments(8) | - | - | - |
飛んで火に入る?
    

年末に大瀬崎を訪れた目的は、夜にあり。一緒に行動する水中写真家さんがナイトで潜っている間、星空でも眺めながら時間を潰す。そして初めてカメラの星空モードを使ってみた。デジカメではB(バルブ)撮影ができないので、一定時間の間に何度もシャッターを切って、それを合成するっぽい。写真は10分間撮影で、撮影時間は30分や1時間でもできるけど、画角は広角側いっぱいでしか撮影できないようだ。でも、ちょっといい感じだね。たくさん撮ると飽きそうだけど…(笑)





その頃、写真家さんは海の中。写真の、水面が青白く光っている部分にいらっしゃる。もちろん通常のナイトダイビングでは、こんなに明るいライトは使わない。これは生きもの、特に水中を浮遊しながら沖合から漂流してくる小さな生きものを集めるためのもの、いわゆるライトトラップだ。今回はそれを海岸の堤防でもおこなうというので、僕はそちらに参加させてもらったという訳なのだ。


    


スタートは夜10時過ぎくらいから。堤防から水面下にライトを落として、その光に集まってくる生きものの中に珍しいものがいたら、網ですくって確保する。写真の光の中、無数に白く写っているものが、ほとんどみんなプランクトンのような生きものだよ。


    
    

結果としては、今回はただでさえ条件が良くなかった(月が明るく、また引き潮だった)のに加え、この冬は通常よりも2度も水温が高い影響もあって、大したものは出なかった。写真のは僕に見せてくれるために確保してくれたヒメダンゴイカ(上)とホタルイカモドキの一種。どちらも全長1〜1.5センチほどの大きさだ。他にはシャコの幼生とかハダカイワシの一種なども見られたし、写真家さん的には成果がほとんどなかったとは言え、僕にとっては貴重な体験になった。またの機会があれば、これはぜひ参加させてもらいたいな。


| 海の生きもの | 17:40 | comments(6) | - | - | - |
お見合い


この時期、大潮になると昼間よりも夜中の方が潮が引く。知り合いのブログで既に磯にダンゴウオが出たという情報もあったので、今月の第二土曜日の夜、早速いつもの磯に足を運んだ。金曜日にかなり風が吹いたせいもあり、海はまだ若干の波が残っている感じだった。そんな磯でまず最初に見つけたのはガンガゼ。この磯では初めて見るかも。




しかし狙いのダンゴウオには会えず。スナビクニンは小さいのを数匹見たものの写真が撮れず。そしてウミウシもホオズキフシエラガイばかりそこら中にいるのだけど、他の種類がほとんどいない。やっと見つけたのは、今年の早春にも見たユビウミウシ。





それでもごく普通種、レギュラー的な生きものはたくさんいた。上の写真はケアシホンヤドカリ。左の個体が、右の個体の貝殻をハサミで掴んでいる。体のサイズが近いので最初は貝殻強奪かと思ったけど、どうやらオスによるメスの確保のようだ。下の写真はイシガニの仲間とハオコゼがお見合い。異種間で愛が芽生えた? いやいやイシガニの仲間の後ろにも1匹ハオコゼがいるし、カニは単なるお邪魔虫かも?(笑) ダンゴウオの本格シーズンはまだこれから。来年年明けの1月2月でまたご報告したい。


| 海の生きもの | 19:40 | comments(6) | - | - | - |
漂流生物は不思議ちゃん


この前の日曜日は、青くない漂着生物・オキナガレガニもそこそこの数、見られた。ほとんどが、ある程度成長した個体だったが、1個体だけごく小さな(甲幅5ミリくらい)の個体もいた。色彩のバリエーションも豊富で、見ての通り居着いている漂流物に、ある程度は体色を合わせることが可能なようだ。とは言っても、それが絶対な訳ではなく、明るい灰褐色の材木や竹に、赤黒い個体がついていることもあるし、人口の浮きなどのブルーやオレンジにはもちろん体色を合わせることはできない。だいたい、白色、淡褐色、黄褐色、暗褐色、暗赤褐色が中心で、今回は載せていないけれど、背甲に大きな白斑を持つ個体も多い。


    


今季は夏に抱卵した個体を確認したが、今週の平日に別の浜でフクロムシに寄生された個体を確認した。フクロムシに寄生されたオキナガレガニは、今回の大量漂着時に、hiyocoさんも確認されている。でも写真を見比べると、ちょっと色合いとかが違うようにも見える。考えてみれば、外洋を漂流するオキナガレガニには少し変わったフクロムシが寄生していてもおかしくない。調べてみると、詳しくはわからないものの、フクロムシにもいろいろ種類がいるようだ。こういうのがもう少しわかったら楽しいのにな。液浸標本なんて作れないから“ブツ”を見つけても、なかなか持ち帰れないし。何か種類の識別や生態の解明に役立てられればいいのだけど、これは今後の課題だな〜。




ちなみに、イボショウジンガニは今回は見かけなかった。


| 海の生きもの | 10:00 | comments(4) | - | - | - |
日曜日の青物
    

この前の日曜日、青い貝の大量漂着があった際に見られた、貝以外の青物たちを紹介しておこう。青い貝についての報告は→こちら


    
    

青いクラゲはカツオノエボシが一番多かった。サイズは小さなものから大きなものまで見られ、浮き袋の大きさは最大で5センチくらい。最大級のものはもっと大きくなるけれど、これくらいが順当かな。ただご覧の通り、触手はよく発達していて、数十センチも伸ばしていた個体もいた。サーファーさんなんかは刺された人もいたんじゃないかな? 一方で、カツオのカンムリは数えるほどしかなかったよ。





青いクラゲのもう1種ギンカクラゲは、材木座海岸の真ん中から西側でよく見られた。同時にアオミノウミウシ(ギンカクラゲの右横にいるよ。写真はヤラセだけどね 笑)も数個体、見られた。ただ荒波にもまれてちょっとボロボロな姿だった。ギンカクラゲには、これらのアオミノウミウシ、あるいは青い貝たちが囓ったような跡が残るものもいたよ(夕方だったし貝拾うのに夢中で写真撮らなかった…)。そして1個体だけだけどウミアメンボも確認。アオミノウミウシは2年ぶりだけど、ウミアメンボはかなり久しぶりのはず。小さいから気がつかない場合もあると思うけど、もう少しじっくり見てみたいな。


| 海の生きもの | 19:20 | comments(6) | - | - | - |
心象風景のような
    


10月に入って日もずいぶん短くなった。今はまだ晴れてさえいれば暖かいけれど、直に海岸を歩くには上着が必要になってくるかな…。夏場の賑やかさがすっかり消えた秋の浜辺。ぽつりぽつりと打ち上がったものが、どこか今の季節に感じる寂しさを現れているみたいだ。


    
| 海の生きもの | 19:00 | comments(8) | - | - | - |
蟹&蟹




野山ネタがまだ残ってますが、久しぶりに海ネタを。秋になって静かになった海岸。風はもう北風ばかりで漂着物も寂しいもの。そんな浜辺で見つけたのはコメツキガニ。スナガニに比べて体も巣穴も小さく、巣穴の前に小さな泥団子があるのが特徴だね。1枚目の写真の個体は、どうやら巣穴が踏まれてしまったらしく、途方に暮れてウロウロしていたもの。追いかけ回してごめん!






2種類目は、実はこのブログ初登場のイボショウジンガニ。オキナガレガニはけっこう出会っているのに、なぜかイボショウジンガニには縁がないんだよね。これは今月初めの爆弾低気圧通過の後、唯一打ち上がったエボシもの、1メートル強の角材についていたもの。しっかり成長した大きなメス個体だった。エボシガイたっぷりの角材についている状態で撮りたかったのだけど、逃げられた(笑)なので海に追い立ててみた。こいつは普通の岩場でも生きていけるからね。この時は漂着物はモモタマナくらいしかなかったけど、この1匹で十分楽しかったな。

| 海の生きもの | 18:30 | comments(2) | - | - | - |
漂着動物たち



拾うものがなんにもなかった波崎。でも見るものはそれなりにあったよ。最初は流石に波崎という感じのコアホウドリ。頭部もいい感じに白骨化していたけど、もう1羽うちにいるので持ち帰らず。





そしてコアホウドリ2羽目と下はオオミズナギドリ。今月、神奈川でもコアホウドリが漂着したらしいけど、やはり太平洋から真っ直ぐ北上してくる台風があると、コアホウドリのような外洋性海鳥が迷行したり漂着することが多いね。特に外房から鹿島灘沿岸は多いと思う。オオミズナギドリはまあどこでも定番中の定番で数個体あった。





ポツポツと目についたのはガンギエイ類の卵殻。中には地元で見るよりも一回り大きいサイズのものもあった。ただ種類が違うのか個体差なのかは不明。波崎では昔、トラザメ類の卵殻も拾っている。そしてここ最近各地で漂着が増えているビゼンクラゲ(またはスナイロクラゲ)。そう言えば前回の10年前はちょうどエチゼンクラゲの当たり年で、波崎や九十九里の海岸にたくさん打ち上がっていたなぁ。


    
    

臭い!と思ったら、漂着ゴミの中にひっくり返ったでっかなアカウミガメ。完全な成体で甲羅の長さは70センチくらいはあっただろう。太くてデカい頭も特徴的だ。痛み具合が少ないので、比較的最近になって死んだもののようだ。漂着材を梃子のように使ってひっくり返そうとしたけれど、重くてとても無理だった。カメフジツボはなかった模様。


    


そして最後。これはニュースとかでも流れていたけど利根川水系の名物とも言えるハクレン。中国原産の帰化淡水魚で、いわゆるレンギョと呼ばれる魚の1つ。写真だと大きさがわかりにくいけど、1メートル弱はある。中流で産卵された卵が下流に流れ下りながら発生が進み孵化するため、利根川のような長い川でないと繁殖できない。繁殖期に水面上にジャンプすることでも有名だ。だいたい大雨が降って利根川が増水すると、死体が波崎などに打ち上がる。中国では重要な食用魚。でもカラスの足跡があるのに食べられていないのはなぜだろう?

まあこんな感じで、拾いものはダメでもけっこう楽しめたよ。

| 海の生きもの | 09:30 | comments(6) | - | - | - |
御前崎のウミガメ
 

先週末のウミガメ観察、現地を案内してくれたのは御前崎のアカウミガメを何年も撮影し続けている自然写真家の櫻井秊己さん(左)。そして四季に彩られた日本の海と、そこに暮らす生きものたちを撮影している水中写真家の阿部秀樹さん(右)。その道のプロフェッショナルにお話しを聞くのはとても楽しく、またとても刺激的だ。


 
 
 

その櫻井さんが今年の6月に御前崎のアカウミガメをテーマにした写真絵本を出版された。産卵に訪れるアカウミガメだけでなく、産卵場所である御前崎という土地、そしてウミガメに関わる人たちなども取り上げて、奥行きの深いストーリーになっている。本屋さんや図書館で見かけたら、ぜひ手に取ってみてほしい。ちなみに阿部さんの著作についてはこちらこちらを見てくださいね。

| 海の生きもの | 23:00 | comments(2) | - | - | - |