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神奈川南部から発信…野山や海辺を歩いて、見たもの感じたもの
台風21号の被害
   


天候不良で出かけられず、ネタ不足ですっかり更新が滞ってしまいました。さて本日は台風22号が接近中ですが、1週間前の台風21号の被害報告です。関東南部は直撃に近いコースでした。ただ、雨はたくさん降ったものの、荒れた時間は短く、意外と大したことはなかった……と思ってました。事実、街中はさほど荒れた様子もなく平穏そのものでした。ところが海岸は台風の接近と満潮時刻が一致して、かなりの高潮被害が出ていたようです。台風後に南房総へプチ遠征してきましたが、海岸では破壊された漁師小屋も多く、被害は深刻のようです。そんな中、こんな被害も…。全長20センチを超えるようなカエルアンコウ。しかも2匹も! 種類はオオモンカエルアンコウかと思いましたが、ソウシカエルアンコウかも。


   


ビーチコーマーにお馴染みの海岸では、うら若きアオウミガメがこれまた2匹! 新鮮な個体で、目立つ傷もなかったので、おそらく台風の影響で(漁網に引っ掛かるなどして)溺死したのでは?




こちらは直接の被害者ではないですが、アカウミガメ成体も漂着していました。これらのウミガメについては、漂着ウミガメの調査をしている団体に連絡して、一昨日には調査がされたはずです。今回は、海鳥については散乱した羽毛以外、見つかりませんでしたが、きっと被害者がいることでしょう。台風は海岸だけでなく海中の環境も激変させることが多く、被害を受ける生きものも数多。台風22号も本州南岸をかすめて行くようですが、あまり被害が出ないように祈るばかりです。



| 海の生きもの | 11:20 | comments(8) | - | - | - | 昨年の記事
少ないなりに選り取り見取り


夏場とは言え、タイトル「海山日和」なのに山ネタばかり。9月になってやっと待望の青いクラゲがやって来ました!


   

とは言え、来ていたのは小さめのカツオノカンムリがメイン。小さいせいであまり目立たず、イマイチ盛り上がりに欠ける展開(苦笑) 隣のオキナガレガニは甲幅1センチほどの小さな個体なので、どれほどのものかおわかりになるはず。ギンカクラゲは大きいのもありましたが、わずかでした。逆に5ミリ以下の個体もいましたよ。カツオノエボシも小さめ。しかも、ほんの少しだけでした。




漂着生物は多くはないものの、バラエティに富んだラインナップ。エボシガイの着いた流木には小さなメガロパ幼生が。これはオキナガレガニのメガロパなんでしょうか…。大きさ5ミリくらいです。






小さいけれどたくさんいたのが、ウミアメンボです。上の2枚、青白い色のこの種類は一番良く見かけるもので、センタウミアメンボですね。体長2〜3ミリだったでしょうか。体よりずっと長い脚を持っています。下の1枚は茶色っぽい個体。体形はセンタウミアメンボとほぼ同じなので、幼虫なんでしょうか。それとも別の種類? ご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください。




さて、今回何よりも熱心に探したのが、これ。なんだかわかりますか?


   

じゃーん、アオミノウミウシです。波に揉まれて漂着すると、上の写真のようになっちゃうんですね。でも、海水に入れてあげると、よほどボロボロでなければ元に戻ります。この夏は、八丈島でフィーバー(死語)してましたね。だから、流れてこないかな〜と思っていたんです。初めて見る訳でもなく、このブログでも何度か紹介していますが、好きなんですよね〜。今回は大小2個体しか見つかりませんでしたので、ぜひまた来てほしいです。




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| 海の生きもの | 11:40 | comments(4) | - | - | - | 昨年の記事
思わぬ場所での再会?


この写真の生きものが何だかわかりますか。そう、オカヤドカリです。場所は4月に訪れた沖縄……ではなく、静岡県の御前崎某所。先月、知り合いの写真家さんの写真展を見に行った時、とある情報を元に確認してきたのです。本当にいました。見つけたのは3個体くらいでしたが、足跡から見るともっと多くの個体がいるようでした。最初はペット業者による遺棄も疑ったのですが……。実はもう某大学の海洋学部が調べているそうで、それによれば太平洋岸の各地で同じような報告があるとのこと。見つかる個体の大きさも似通っていることから、同じ年に放仔された幼生が各地に辿り着いて成長したものではないか、ということらしいです。御前崎は、オカヤドカリ類の北限記録になるようですよ。




オカヤドカリ類は九州や四国、紀伊半島などの一部で定着しているようですが、少なくとも本州では世代交代ができていない…つまり無効分散の範囲内とされているようです。しかし温暖化が進んでいる現在、それが覆ることも十分に考えられますね。御前崎のオカヤドカリも今年の冬が越せるかがまず問題でしょう。ただ、見たんですよね。テトラポッドの下で、この記事写真の個体が作っていた足跡よりも、明らかに大きい足跡があるのを……。


【追記】

どうやら房総半島や三浦半島でも確認されているようです。となると北限記録は地元神奈川の三浦半島かな?(笑)


| 海の生きもの | 11:00 | comments(6) | - | - | - |
今年も御前崎へ
    

御前崎のアカウミガメを長年にわたり撮影されている写真家さんの写真展を見に、先日、御前崎市へと行って来ました。


    

夜はもちろんウミガメの産卵観察だったのですが、今年は残念ながら見ることができませんでした。この足跡は、おそらくすぐ近くまで来ていたものの、引き返してしまい、出会えなかったウミガメのもの。




こちらはウミガメの産卵失敗の跡。浜辺に上陸しても産卵をせずに帰ったり、穴まで掘っても産卵しない場合も多いのです。ヒレ状の後ろ足で、こんな縦穴を器用に掘るのだから驚かされます。御前崎のアカウミガメ産卵地は国の天然記念物に指定されていて、産卵行動を勝手に観察、撮影することはできません(今回は御前崎市教育委員会の許可をいただいています)。ただ、日中に海岸でこうした上陸跡や産卵跡を観察することはできますし、それらから上陸したウミガメの行動や気持ちのようなものまで推測できるので、なかなかおもしろいですよ。




御前崎の海岸近くには、地元・神奈川では絶滅危惧種のハマナタマメがたくさん咲いていました。


| 海の生きもの | 11:20 | comments(4) | - | - | - |
流れる蟹と流れない蟹



この前の金曜日、ちょぼちょぼと漂着していた青いクラゲたちに混じって、1個体だけオキナガレガニもいました。30センチくらいのパイプにラフティングしていたようです。甲羅は砂と同じような斑模様で、甲幅1.5センチくらいでした。オキナガレガニは、エボシガイの付いた大きめの漂流物を見ると、居着いていることがあります。写真では砂まみれで分かりづらいけれど、甲羅の額…というか、両眼の間の形状が特徴ですね。また、歩脚には毛が密に生えていて、泳ぐときに役立ちます。



   

この日はもう一種類、カニを見つけました。こちらは干潟などの浅い場所に棲むマメコブシガニです。今回見つけた個体は真っ白! 普段は砂に潜っていることが多いのですが、波に洗われてしまったんでしょうね。そんな目立つ色彩で姿を見せてしまったのが運の尽き。撮影するのに、散々いじくり回してあげました(笑) まあ、カラスじゃなかったことを幸運だと思ってね。しかし、砂に潜ってハサミ脚や歩脚が見えないと、ちょっと骸骨っぽいかも?(笑)


| 海の生きもの | 20:20 | comments(4) | - | - | - |
青いのやって来た





フェイスブックでは速報を出しましたが、先週の木曜日22日、鎌倉の材木座海岸に、青いクラゲが3種揃い踏みしました。メインはカツオノカンムリで、これが6割を占めていました。数はそこそこいたのですが、青い貝は小さなヒメルリガイが3個だけ。アオミノウミウシとか探しましたが、ダメでした。


   

おまけは、漂着した紅藻のユカリ。とても綺麗な海藻で、おしばにも最適です。和賀江島の石の上に広げてみました。


   



そして本日、hiyocoさんから青いクラゲ情報をいただき、やはり鎌倉の材木座海岸を見てきました。残念ながら満潮線あたりは重機に蹂躙されて確認できませんでしたが、カツオノエボシがいくつか新規に漂着していたのと、滑川の縁でギンカクラゲとカツオノカンムリも確認。そして3枚目のクチャクチャの…これ、アオミノウミウシだね(苦笑)つぎはちゃんとしたのを見たいな〜。


   

今日のオマケは骨ホネ。この形はウミガメ? 昔はこのサイズの骨…たぶんウマの骨と思いますが、けっこう打ち上がっていたけれど、最近は少ないです。拾っては帰りませんが、見かけるとちょっと嬉しいです。


| 海の生きもの | 23:10 | comments(10) | - | - | - |
“南”の気配
   


一昨日の夕刻からそこそこの南風が吹き込んでいたので、昨日は鎌倉の海岸をチェックしてきました。思っていたよりも打ち上げ物は少なかったですが、ちらほらと“えぼしもん”が…。中国系のペットボトル、紡錘&オレンジ浮きもありましたよ。まあ、ちらほら…程度でしたけどね。





打ち上げ帯をじっくり歩いて、青いのはカツオノエボシが2個体と、ギンカクラゲが2個体。写真のカツオノエボシは浮き袋の長さが5センチはありましたが、ギンカクラゲは小さめでした。


   

   

クラゲで多かったのはミズクラゲ。大量でした。アカクラゲは小さめでしたが、こちらもそれなりに。打ち上げモク類には、産卵シーズンに突入したアオリイカの卵囊が。イカと言えば、産卵を終えて死亡したコウイカの漂着も目立つようになりましたね。この時期は、生と死の狭間を目撃する…そんな季節でもあります。


| 海の生きもの | 19:50 | comments(6) | - | - | - |
夜光虫狂想曲




GW連休後半の話題をさらった鎌倉の赤潮。この時期に発生する赤潮の原因生物は、ほとんどの場合、夜光虫(ヤコウチュウ)です。その発光の様子は、前々から写真に撮りたいと思っていました。初夏から夏にかけての時期、赤潮の発生はそれほど珍しいものではないけれど、これほど大量に海岸に寄せることは滅多にないんです。2年ほど前にも、鎌倉の海岸に打ち寄せて話題になっていて、その時は見ることができなかったので、今回はしっかりと足を運んできました。自分は、駐車場に近い材木座海岸の端っこで見てました。ただ、その場所よりも海岸の中央、滑川の左右から由比ヶ浜寄りが一番すごかったようです(車の中からも青く光る波が見えた)。それでも、幻想的な夜光虫の輝きは感動的で、また歩くだけで足元が青く光るのにも興奮しました。連休中だし、テレビやネットのニュースで紹介されたため、海岸はかなりの人出。でも、これを見られた人は、ホント良い経験をしたと思いますよ。




| 海の生きもの | 08:30 | comments(10) | - | - | - |
ダンゴはいずこ?


う〜ん、どうしたことか。あの海藻の状況が酷かった昨季さえ、いることはいたのだ。それが今年はまったく見かけないダンゴウオ。同じ三浦半島の別の磯では見られているようだけど、どうも今季は芳しくない。しかも、今回は今までで一番、生きものが薄かった…。ウミウシもいるのはいつものジミーズ(写真はサンシキウミウシ)やホウズキフシエラガイ、ムカデミノウミウシばかり。相変わらず1匹だけ、サキシマミノウミウシがずっと同じ場所で頑張ってるけどね。





前回に引き続いて出たメリベウミウシ(たぶんヒメメリベ)。さいずは10センチはあるのだけど、見事な擬態。前回見ていたからか、体の形がパッと判別できたけど、普通はなかなか気がつかないな。2枚目は頭の部分を拡大してみたんだけど、それでもよくわからないね(笑)




ちょっと良かったなと思ったのは、これ。貝の仲間であることや、ウミウシでないことはすぐにわかった。でも思いつかない。調べてみたら、ベッコウタマガイだった。薄い貝殻を持つ巻き貝の一種だけど、貝殻は軟体部に埋もれて見えない。しかも、その軟体部には藻が生えたように見える部分があって、擬態効果も抜群。なかなかおもしろい生きものだ。この仲間の貝殻は、海岸に打ち上がる細かい海藻屑の中でまれに見つかるよ。さて、例年だと来月以降は夜の潮の引きが悪くなるので、今月で冬の夜観はお終い。でも、なんだか不完全燃焼気味。あと一回やってみるかな〜。


| 海の生きもの | 19:50 | comments(4) | - | - | - | 昨年の記事
大盤振る舞い


今週の月曜日は台風のような強風が吹き荒れた。翌、火曜日の夕方、潮が引くのに合わせて鎌倉の材木座海岸へ。すると案の定、一部に大量の打ち上げ物が。今季は昨季に比べると海藻の生育も回復してきていて、アカモクなどの切れ端がたくさん打ち上がっている。もちろん、不運な海の生きものたちも大漁…。





貝類はとにかく二枚貝類がいろいろ。目立ったのは色が鮮やかなトリガイやアリソガイの幼貝。ワスレガイやチョウセンハマグリなんかもちらほら。でも意外とバカガイは少なかったような。写真上は巨大なアリソガイ成貝で、生きているのが何個か。下はこちらも生きていたサルボウ。小さなものでは、チヨノハナガイやサクラガイの生きたのも見かけた。二枚貝にもう少し詳しいと、もっと楽しめたかな。


   


ヒトデも大漁。種類も豊富で、モミジガイ、ヒラモミジガイ、トゲモミジガイ、スナヒトデ、アカヒトデがごしゃごしゃ。そして海藻にまみれて、エイリアンのフェイスハガーみたいな巨大なヤツデスナヒトデも。これ、腕をちゃんと伸ばしたら50センチちかくあったよ…。





柔らかいもので目立ったのはマナマコ。大きなサイズがゴロゴロ打ち上がって、アメフラシとナマコとでごっちゃごちゃ。海藻が打ち上がるとワカメ拾いの人がたくさん集まるけど、誰一人ナマコを持ち帰る人はいないんだよね(まあ自分もだけど)。これ、お酒飲む人にはいい肴になりそうだけどね。マジ売れるサイズなんだけど…。そして、やはり海が荒れた時の定番、ウミサボテンも発見。


   


ちっと変わったところでは(というか赤いものは?)…上の写真は正体不明のにニョロ。長さ10センチくらい。脚とかないのでゴカイ類ではないし、ユムシ類ともちょっと違う。もしかしたら、これもナマコの一種かな? 夕陽を浴びてはいるけど、赤くて綺麗だった。そして下の写真は赤いエボシガイ。体も柔らかいのだ。調べてみるとウミエラに寄生するオオウスエボシガイだね。これは初めて見たよ。





そして堅いもの。生きものとは言っても残骸。上は昔に海岸に埋められたであろう馬の脚の骨だね。江戸時代か、もっと遡るのか…。以前は、馬の歯と一緒によく打ち上がったけど、最近は少ないな。下はウミガメの甲羅の一部だね。他にも少し骨があったけど、もしかしたら過去に打ち上がって、海岸に埋められていたものが流出したのかも。骨ではほかに定番の海鳥の骨、頭骨もあったし、骨格という意味ではウニの殻も(中身入りも)たくさんあった。そちらは「hiroimono」で紹介するかも。もうとにかく、時間が経つのを忘れるくらい、夢中になって漁っちゃったよ。打ち上げ物は普通の人から見たらただのゴミなんだろうけれど、ビーチコーマーや生きもの好きにとっては正に宝の山だね!


| 海の生きもの | 18:50 | comments(8) | - | - | - |