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海山日和

神奈川南部から発信…野山や海辺を歩いて、見たもの感じたもの
白花祭


遅くなりましたが前回の続きです。もう1週間以上前のことなので、草木の移ろいの速い春のこと、今ではすっかり様相が違っていると思いますが、それはどうかご勘弁を。例年なら今ぐらいの感じだと思うのですけどね(苦笑) さて、前回では尾根筋を歩いていましたが、目的地に向かう前に一度沢に降ります。


   

沢筋で目立っていたのがヒメウツギです。全般的には盛りを過ぎていましたが、日当たりの悪い場所のものなど、まだまだ楽しめました。三浦半島では、ヒメウツギ→マルバウツギ→ウツギの順で花が咲きます。今は、家の近所でマルバウツギが花盛りですよ。


   

沢筋の道端にはタニギキョウの花がたくさん。とても可愛らしい花なのですが、如何せん花が小さい。これが1〜2まわり大きかったら、もっと人気が出たでしょうね。でも、その慎ましやかな雰囲気が良いとも言えるのです。見かけたら、足を止めてじっくりと鑑賞してください。


   

同じような場所にニリンソウもちらほら咲いていました。以前は毎年のように撮影しに行っていたこの花も、ここ2年ほど、まともに撮影できてません。群生する様子も見事ですが、薄暗い沢筋でポツンと咲く姿もなかなか良い感じでした。




さて、目的の撮影のために、再び尾根筋までピストンです。情けないことに久しぶりにハードに歩いたので、足の筋肉がパンプアップ。しかし泣き言なんて言ってられません。そんな時に気持ちを癒してくれたのが、白花のホタルカズラ。なんとも清楚で素敵! 通常の青い花も見られましたが、その雰囲気の違いがおもしろいです。


   

この尾根筋にはツクバネウツギも多いのですが、今年は既に終わり気味。花が残っていても、どれも勢いがありません。そんな中、良い状態の花が見られたのがカマツカです。同じような環境に生えるガマズミより、少し花期が早いようです。


   


目的の撮影も終えて、帰路につきます。帰りの道すがら出会ったのは、満開のヤブデマリ。木が大きくて、見上げる形になってしまい、思うようには撮影できませんでしたが、十分に目を楽しませてくれました。この春は何かとバタバタしていてフィールドにもまともに出られていませんが、1度でこれだけ多くの花を楽しめるのは、やはり春ならではですね。GW連休中は、キンランやギンランの季節。皆さんもこの機会に野山の花を楽しんでくださいね!


| 野の花・植物 | 10:00 | comments(2) | - | - | - |
新緑が眩い
   

先週の土曜日は仕事の取材も兼ねて、約1か月ぶりに三浦半島の山奥へ。季節は進んで、あたりは眩いほどの新緑。今回は、前回とは少しコースを変えつつ、尾根から沢沿いへと下るルートを歩きました。


   

まず最初に目に付いたのはオオバウマノスズクサ。これまでの認識では、そんなやたらにあるものでもなく、花も少ない感じだったのですが、今回は数多く見かけた上に、どの株も花付きが良いものばかり。それにしても、いつ見てもへんてこりんな花ですよね。


   

三浦半島で一番普通のテンナンショウ類といえばウラシマソウですが、山に入ると違う種類が現れます。この仲間の識別は難しいですが、たぶんマムシグサでしょう。


   
   

林の中は、足元だけでなく頭上にも注意が必要です。可愛い釣り鐘形の花を咲かせていたのは、ハンショウヅルです。花色には少し個体差があって、もっと赤紫色が濃いものもあります。


   
   
   

思いがけない場所での出会い。例年ならGW連休頃に咲くエビネが満開でした。野生のエビネは盗掘されることが多く激減していますし、三浦半島はどちらかと言えばサイハイランの印象が強いのですが、こうして細々と種を繋いでいっている花があるのですね。そんな花に出会うと、本当に嬉しくなります。そういえば、サイハイランも花芽が伸びていて、こちらも例年より早く開花しそうですよ。


   

今年は早春に異様に気温が高くなったりしましたね。この日も夏日でしたが、風が吹いていたおかげで、歩くのには楽でした。ただ、植物を見ていると、どの種類も例年より開花が1週間から10日くらいは早いように感じました。写真のヤマツツジも遠目だから良いですが、近くで見たら花は盛りを過ぎてボロボロでした。今年も、頭の中の花暦を修正しないといけないようです。


| 野の花・植物 | 14:20 | comments(4) | - | - | - |
早春の天空写真館


     2/20、夕焼け。そろそろ春霞が始まるころ。




2/26、天空…というよりは干潟の写真ですが(笑) 夕方の斜光線に照らされた砂紋が、とってもきれいでした。


   

3/2、花粉光環。この春はけっこう花粉が飛ぶ日もあったようですが、写真を撮っている暇がありませんでした。右下に小さく飛行機が写っているのがポイント(笑)




3/13、江ノ島の夜景の上に輝く、金星(下)と水星(上)。春霞のせいで、肉眼では水星は見えるか見えないか…程度でした。16日が水星の東方最大離角でしたが、その日は悪天候で見られず。





3/14、水星狙いで翌夕方も出かけてみましたが、春霞はさらに濃く…。夕陽はきれいでしたけどね。


   


3/28、この春は、忙しい合間を縫って買い出しにでかけ、ついでに少しだけ海岸に寄って夕陽を眺める…くらいのことしかできてません。この日はとにかく春霞や花粉などによる光環が見事で、太陽の周りにはっきり輪っかが見えていました。濡れた砂浜にも光環が映ってる! 水星の時には苦労させられましたが、春霞もなかなか捨てたものではなさそうです。

| 空・雲・気象 | 21:10 | comments(4) | - | - | - |
風が吹いたら海岸へ


金曜日から土曜日にかけて天気は大荒れ。風がとても強く、突風のような風も吹いていました。こういった大荒れの時は、ビーチコーミング的にはそれほど大したものは上がりません。これが夏から秋なら、南方ものも期待できるのですが、4月ではまだまだ。とは言え、こんな時にしか上がらないものがあるのでは…と思ってしまうのが、コーマーの性というもので。夕方にほんの少しだけ歩いてきました。意外にも、かなり付着物の付いたココヤシが1個、漂着していましたよ。




沖ものはと言えば、えぼしもんが少し打ち上がっていました。そこそこサイズのあるエボシガイも見られましたが、如何せん漂着数が少なすぎて、特にめぼしいものはありませんでした。




そんな中、オキナガレガニが1匹だけ登場。後ろに見えているバケツに付いていたようです。ちょっと弱っていましたが、カラスに食われる前に安全そうな場所へ。再び旅に出られるかは運次第ですけどね。




青いクラゲは1個だけカツオノエボシ。それ以外は最近よく漂着している、この時期としてはかなり大型のミズクラゲがたくさん。アカクラゲはほんのわずかだけでした。





満潮線あたりを歩くと、トビにカワウ。冬鳥系の海鳥はもういないし、オオミズナギドリが来るにはまだ少し早い? まあ、これらも海岸落鳥の定番ではあります。


   

再び波打ち際に戻って…水際にそって1センチくらいの幼魚(ボラ?イワシ系?)がたくさん。写真のゴンズイも数匹。ハコフグも打ち上がっていましたが、鮮度がないので漁労屑の再流出だったかも。


   

大荒れの時は、貝類など望むべくもありません。ただ大きなナミガイがポツポツと打ち上がっていました。ナミガイも以前はたくさん打ち上がりましたが、最近はあまり見なくなった気がします。そんな訳で、今回も「普段出会えない何かすごいもの」が出ることもなく終了。でも最後に見た夕焼け空はなかなか素敵だったので、良しとしましょう(笑)


| 海の生きもの | 00:10 | comments(6) | - | - | - |
春を確かめに2


ちょうど一週間前のフィールドワーク報告です。花の状況は写真よりも進んでいると思いますので、そのおつもりで確認してくださいね。さて、沢沿いの道を歩いて山の中に入り、今度は急な道を登って尾根に取りつきます。尾根道の左右にはウグイスカグラがたくさん。先週はまだつぼみのものもあったので、今は盛りだと思います。花の色が濃いものから薄いものまで、いろいろあるのも楽しいです。





尾根道から斜面に入りこむと、あちこちにカンアオイが見つかります。早いものでは初冬に花を咲かせますが、見た印象では今が盛りのようでした。通常、カンアオイというと上の写真のようなイメージなのですが、三浦の山の中では、下のようなクリーム色っぽくて、紅を点すような色合いのものが多いです。


   
   

そして、春と言えばやっぱりこれ、シュンラン。こちらもあちこちに咲いています。この場所に、こんなにたくさんあったんだ点という感じ。ランの中では珍しいものではありませんが、この姿、佇まいはとても魅力的です。1株につく花の数も多く、下の写真はなんと12本も花がついていました(複数の株がかたまっているのかもしれませんけどね)。


   

花だけではなく、ところどころに昨秋の名残が。写真はカシワバハグマの果穂。総苞が鱗みたいでおもしろいですね。このほかにもイワギボウシの果穂の狩れ残りもおもしろい雰囲気でした。


   

日当たりの良い場所ではオニシバリも咲いていました。ジンチョウゲ科で、葉や花もちょっと独特の雰囲気があります。斜面のものはまだつぼみだったので、今週末あたりは良い感じに咲いていると思います。


   


ナツトウダイも咲き始めていました。トウダイグサ科で、独特な形の花(花序)をしています。見かけたら、ぜひアップで花の様子を見てみてください。春に咲くのに「夏燈台」という名前と生態の不一致もよく話題になります。「初燈台」の書き間違え説もあるようですが…。


   

最後は夕日に染まるキブシ。少し前から「あ〜もうキブシが咲き始めてる…」と思っていましたが、この花も春の訪れを感じさせてくれる花の1つですね。三浦半島の海岸沿いには、花序や葉が大きなハチジョウキブシも見られます。ただ、タイワンリスがこのキブシの花を食べていて(実際に目撃)、木の下には花序がたくさん落ちていました。全てをきっちり食べる訳ではなく、花を少し食べては花序を捨てている感じ。食べるならちゃんと食べろよ〜と思ってしまいました。さあ、次はいつフィールドに出られるかな〜?(苦笑)



| 野の花・植物 | 12:10 | comments(2) | - | - | - |