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海山日和

神奈川南部から発信…野山や海辺を歩いて、見たもの感じたもの
蛙ぴょこぴょこ巳にょろにょろ


沖縄旅行報告に戻ります。4日目やんばる、夕方前に一度麓に降りて夕食を済ました後、夜観のためにまっくらになった林道を再び上ります。その上りの途中、あれ?道路にカエルがいるな〜なんて思っていたら、いきなり出くわしたのが、こいつ。





よりにもよって最初に出くわしたヘビが、なんとヒメハブです。しかも同じ場所に大小2匹。とにかく真っ先に、近い方の大きい個体に駆け寄ります。頭に対して妙に太い胴、ずんぐりとした独特の姿です。長さは60センチくらいか。頭部は三角形でエッジが立っていて、以前西表島で見たサキシマハブと比べてもかなりの強面。かなりヤバい雰囲気が漂っています。毒性はハブの中では最弱なんですが、これでもう気持ちがびびりました(笑)




さらに進むと今度は違うヘビも登場。これはアカマタですね。サイズもなかなかで1m以上は優にあります。図鑑などには性格が荒いと書かれていましたが、気温とかのせいか思ったより動きが鈍く、その後に見かけた個体もみなゆったりと草むらに消えていきましたよ。ヘビはこのほかにガラスヒバァも見かけましたが、こちらは動きが素早く、写真を撮るどころか近づく前に草むらに逃げ込まれました。鎌首を持ち上げた状態でササーッと滑るように動く様子には驚きました。



林道は一部、落ち葉や道路脇の藪がすごく、やや荒れた感じの場所もあり、夜間に走るのは神経を使います。なにしろヘビやカエルもいますしね。なんとか昼間ロケハンした渓流の場所まで戻り、車を止めて林道を歩きますが、ここまで通ってきた道に比べるとカエルが少ない印象。そこで少し道を戻りながら、カエルを探すことにします。えっ、渓流? いや〜雨も降ってましたし、いきなり出会ったヒメハブにびびって、入るのは止めにしました(笑)




しかし、渓流に入らなくても雨のおかげか林道にカエルがいます。そのカエルにも体のサイズが極端に違うものがいて、それぞれで種類が違うようです。当然、近づくと逃げるので苦労しますが、なんとか写真が撮れました。まず、体長5センチほどの小さめのカエル、これは沖縄島中北部だけに分布するハナサキガエルのようです。




こちらはハナサキガエルとほぼ同じ大きさのカエル。というか、これはハナサキガエルの色違いでしょうか。とにかく、こんなのがピョンピョンしています。





中にはずん!と大きめのカエルも…。体長は10センチはあり、ずっしりボリューム感もあるので、かなり大きく見えます。これはホルストガエルですね。やんばるに来たら見てみたかったカエルの1つです。遠目に見ていると、状態をグッと持ち上げた姿勢なのですが、近づくと警戒して地面(道路)にピッタリ伏せたような姿勢になりました。さて、やんばるのカエルと言えば、一番見てみたかったのは…


   


そう、イシカワガエルです。最初、なかなか見つかりませんでしたが、目が慣れてくると車の中からでも見分けがつくようになりました。だって、このイシカワガエルも体長が10センチを超えるような大きなカエルですし、車のヘッドライトで背中の緑色がかすかに浮かび上がるのです。しかし、雨はすでに土砂降り状態。林道もところによって川や池のようになっています。そんな中、ずぶ濡れになりながらも、逃げるカエルを追いかけて、なんとかその姿を写真に撮ることができました。いや〜嬉しかった!





土砂降り雨で林道がそんな状態ですから、こんな連中までノコノコ出てきます。沖縄のサワガニですね。種類はよくわかりませんが、上の地味めなのがカクレサワガニ、下の赤っぽいのがサカモトサワガニあたりでしょうか。このあたりの生きものも、なかなか興味深いですね。さあ、満喫しましたし、雨もどんどん酷くなる様子なので、帰りましょう。




アカマタが林道横断中です(笑) ヘビやカエルを轢かないように、慎重に運転して麓へ降りました。帰りの途中、コンビニでビールを買い、宿で祝杯をあげたのは言うまでもありません。



| 旅行・沖縄 | 21:00 | comments(6) | - | - | - |
ふたご座流星群、見てきました
   
   
   
   

沖縄旅行報告の途中ですが、タイムリーな話題なので。昨夜はふたご座流星群の極大日でした。ニュースなどでも紹介されているのでご存知だった方も多いと思います。有名な8月のペルセウス座流星群は2年続けて天気が悪く、まともに観察もできなかったので、寒波が来ていましたが頑張って出かけてきました。これでも一応、子供の頃は天文少年でしたからね。昨夜の三浦半島は雲が出たり消えたりの天気でしたが、幸い0時前後は晴れ間が広がり観察することができました。とは言え、寒波襲来の上に昨夜は風も強く、防寒していても外に立っていたらすぐに凍えるほど。なのでカメラのシャッターだけ押して、ほとんど車の中で過ごしてました(笑)それでも、そこそこの数の流星を見ることができましたよ。幸い、ほんの少しですが写真にも写ってくれました☆



| 空・雲・気象 | 19:10 | comments(6) | - | - | - |
ナガサキは今日も雨だった


沖縄旅行4日目の午後、簡単な昼食の後は車で林道をゆっくり移動しながら、要所要所で止まってぶらつく予定です。道の脇の湧水(水汲み場になっている)ではリュウキュウハグロトンボが飛んでいました。しかも2匹でバトルってます。川のように高低差がないので距離も近い。ただ、とにかく天気のせいで暗いので、写真を撮るのは大変でした。


   


こちらのチョウは、昆虫好きの人にとっては沖縄旅行の目的の1つになるであろう、リュウキュウウラボシシジミです。日本では沖縄本島北部と西表島にしか分布していません。以前、西表島でも見ていますが、日本最小を争うという小さなチョウなので、これも撮るの大変。あんまりビシッと決まった写真が撮れませんでしたね。


   
   

道端…と言っても端より道の内側なんですが、おそらくアスファルトのすき間から伸びていた可愛い花。これはアリモリソウです。九州南部以南に分布し、名前は壇ノ浦で滅びた平家一門の平有盛に因んでいます。奄美には有盛が落ち延びたという伝説があり、その墓所に咲いていたので名前がついたということですよ。




さて、午後は観察以外に夜のためのロケハンをするつもりでした。カエルなどを観察するために、ほんの少し入り込めそうな沢筋を探すのです。そんな場所があったら車を止めてチェックします。




やんばるの山の中とはいえ、林道の脇にはタチアワユキセンダングサが咲いています。あまりよろしくない外来種ですが、この時期この花にはチョウが来るんですよね。なんと、何羽かアサギマダラも飛んでいました。北から旅をして沖縄に渡ってきたのでしょう。リュウキュウアサギマダラは撮れなかったのに、アサギマダラは撮れました(苦笑)




こちらは途中の橋の上から見た、やんばるの森です。明るく写ってますが、雨がけっこう降ってます。TG-4のKさんは良いですが、自分のカメラは防水ではないので、ちょっと辛い…。


   

やがて事前に目星をつけていた場所に到着。道路下を流れる渓流で、下まで降りることができます。奥の方まで入り込めるかわかりませんが、ちょっと覗いてみるにはお手頃そうな環境です。夜はここを目指して来ることにしましょう。


   

こちらは林道脇に咲いていたツルソバ。図鑑では伊豆半島以西の分布になっていますが、三浦半島でも見られます。海岸沿いに多いつる植物ですが、沖縄では山の中にもあるようです。




きた!きました、ついにその瞬間が。今回、沖縄に来て姿だけは何度か見かけていました。この見事な美しさを持つチョウは、ナガサキアゲハのメスです。ナガサキアゲハは南方系のチョウですが、どんどん分布を北に広げて、今では地元の神奈川でもごく普通に見られます。ただ、このチョウのメスは南へ行けば行くほど白くなる性質があり、ここまで白い個体は関東ではまず現れません。もちろん沖縄には何度も来ているので見たことはありましたが、今回初めて写真を撮ることができました。





林道脇の開けた沢筋のような場所に、名前はわかりませんが園芸植物らしき赤い花がいっぱい咲いていて、ナガサキアゲハはそこに飛来していたのです。メスはピカピカの美人。そこに2匹のボロボロのオスが盛んにアタックしていましたよ。メスの方は食事に夢中で、オスにはまったくなびくそぶりも見せませんでしたけどね。男は辛いよ。




とりあえず林道の予定のコースを走り終えたので、一度麓へ下って、食事などを済ませた後で再度、山の林道へ上がります。はてさて、鬼が出るか蛇が出るか…ってヘビは確実に出ると思いますけどね(笑)



| 旅行・沖縄 | 13:00 | comments(4) | - | - | - |
与那覇岳登山道


さて与那覇岳登山道です。登山道の雰囲気がわかる写真が貰い物のこれしかなくて、本邦初公開のオーサー画像です(苦笑) 雨は降っていますが,森の中なのであまり気になりません。ぺらぺらのウィンドブレーカーの撥水だけでしのいで歩き出します。


   

薄暗い森の中の道。もちろん天気が良ければもっと明るいのでしょうけれど、これはこれで雰囲気があります。周りをよく見ながら歩いていると、ポツポツと植物などが目に入ってきます。これはリュウキュウルリミノキ。名前の通り瑠璃色の果実がよく目立つ小低木ですが、花も繊細な雰囲気でとっても魅力的です。


   
   

おっと道端にこんなものが! これはリュウキュウサギソウ、ランの仲間です。事前に図鑑などで存在を知り、見たいと思っていたものの1つです。たった1株だけでしたけど、こうもあっさりと登場してくれるとは。花は側花弁や唇弁が糸状に細く長く伸びて、何とも不思議な姿ですね。なんかエイリアンの大群みたいな感じも…(笑)


   

すぐ近くの低木の下には、果実をつけたラン科植物が。葉の中央に白筋のあるこれは、クニガミシュスランでしょうか? 花には間に合いませんでしたが、今年は地元でこの仲間を見ているので、これはこれで嬉しい出会いです。


   
   

それほど多くはありませんでしたが、林内にはキノコ類もちらほら。おっと、下の写真は冬虫夏草ですよ。しかも,この姿は地元・三浦半島でよく見ているツクツクボウシタケと同じ。こちらにも分布があるのでしょうか。しかし、沖縄にはツクツクボウシは分布していません。となると、宿主はだれ? 同じツクツクボウシ属のオオシマゼミでしょうか。掘り出してみたかったのですが、木の根があって無理でした。





さらに進んで行くと、Kさんがリュウキュウアカガエルを見つけてくれました。しかも2匹。見た目の感じは,地元で見かけるヤマアカガエルとよく似ています。この登山道に入ってからも、出てくる脊椎動物がシリケンイモリばかりだったので、カエル嬉しいです。可愛い!




さらにKさん,大活躍。今度は少し雰囲気の違うカエルを見つけてくれました。これはリュウキュウカジカガエル?


   

天気が天気だったので与那覇岳の山頂を目指すつもりはなかったのですが、それにしても雨脚がさらに強くなってきました。時間もお昼に近づいたので車まで戻ることにしました。登山道の脇にも、こうした渓流が流れています。こんなところに入ったら、おもしろいんだろうな〜。


   


おっと、木の根元にオキナワキノボリトカゲを発見! 西表島でサキシマキノボリトカゲは何度も見ていますが、こちらは初めてです。体色が茶褐色なのでメスでしょうか。オスは緑色味が強いらしいのですが、残念ながら今回は出会えませんでした。強い雨をクワズイモの葉陰でしのぎながら、二人して喜んで撮影。しかし薄暗い中、自然光のみで撮影したので、ほとんどブレブレでした。まだまだ修行が足りません(苦笑)




そんな僕たちを樹上から見下ろしていたのが、オキナワヤマタカマイマイ。沖縄島と周辺の島にしか分布していないカタツムリです。この仲間は琉球列島に分布していますが、島ごとに別種になっているそうです。しかも近年、このオキナワヤマタカマイマイは、オキナワヤマタカマイマイとシラユキヤマタカマイマイという2種に分けられたそうです。個体変異が多く2種の外見上での見分けは難しいようですが、この写真の個体は殻高が高いことからオキナワヤマタカマイマイの可能性が高い…かなと思います。




雨に濡れてトボトボ下を向いて歩いていると、あちこちにシマサルナシの果実が落ちていることに気がつきました。北海道から九州に分布するサルナシより、二回り以上大きくて、よりキウイフルーツっぽいです。囓ってみましたが、ちょっと酸っぱい。でもその風味もキウイフルーツそのもの。きっと追い熟させれば美味しくなるかも? あちこちにあったので、集めればジャムなんかも作れそうです。まぁ自分はジャムとか食べないんですけどね。


   

こちらは木の幹に貼り付いていたもの。何だかわかりますか? 長さは10センチ近くあります。そう、これはナメクジの仲間、ヤンバルヤマナメクジです(まだ学術的な研究が進んでおらず正式和名ではないようです)。沖縄ではナメクジ自体が珍しいそうで、この種もやんばるのイタジイ林でしか確認されていないのだそうですよ。


   

最後、大トリは鳥で…といってもショッボイ証拠写真(2枚を上下組み合わせてます)ですが、登山道を歩いている時、何度かホントウアカヒゲに出会うことができました。写真はとても無理でしたが、自分の目ではしっかりと見ることができました。やんばると言えばヤンバルクイナやノグチゲラが有名ですが、やはり小鳥系は可愛くていいですね。もちろん次の機会にはヤンバルクイナもノグチゲラも見たいとは思っていますが。そんなこんなで,車にたどり着き、車内でコンビニおにぎりの昼食を済まします。次回記事、4日目午後からは林道を流しながら生きものを探し、またついでに夜のためのロケハンをしますよ。



| 旅行・沖縄 | 12:30 | comments(4) | - | - | - |
メインイベント前哨戦


沖縄旅行報告、4日目分に突入です。この日は盛り沢山なので、時系列で紹介していきましょう。朝、早めに出発して途中のコンビニで昼食や飲料の補給です。まだ薄暗いので、コンビニの明かりにいろいろな昆虫…まあほぼガですが…集まってきていました。


   

あ、電話ボックスの中になんかいる。電話番はけっこうだけど、そんなところじゃ獲物の虫も入ってこないよ?(笑)


   


天気は昨夜のうちから雨。朝になってとりあえずは止んだものの、雲行きは怪しいままです。とりあえず名護市の宿から国頭村方面に向かい、山に登る途中で森林公園に立ち寄ってみました。そしたら、道路や歩道にうろうろとシリケンイモリが…。アカハライモリでは、こんなに水域を離れて歩き回る印象がなかったので、ちょっと驚きました。上の写真が最初に見つけた個体で、喜んで写真を撮りましたが、もう後から出るわ出るわ。最後はほぼ無視でした(笑)




公園内は、イモリを除けば生きものの影は薄かったのですが、林に囲まれた歩道では、リュウキュウウラナミジャノメが出迎えてくれましたよ。このチョウ、沖縄本島と慶良間諸島にしか分布しておらず、それほど多くないそうです。地味目ですが、渋い魅力のあるチョウですね。


   

公園内には人工的な池があり、オオバンが泳いでいました。池を渡る通路の手すりをよく見ると、ペリット発見。カラスのものだとは思いますが、中身はカマキリの卵囊と、大きめの甲虫の脚が。


   

ここでの花は1種類だけ。道端に咲いていたスミレの仲間です。沖縄のスミレ類は、花期がだいたい1〜3月くらいなので、ちょっと季節外れです。種類はよくわかりませんが、一番無難な答えを出すとすれば、ごく一般的な種で花期も長いリュウキュウコスミレですかね。




森林公園の最後に気持ちを熱くしてくれたのはイトトンボ。種類はよくわかりません。アオモンイトトンボかムスジイトトンボか。青いのでオスですね。緑色をしたメスも見られましたが写真は撮れず。道端のクワズイモの葉に来ていましたが、小さいし敏感だし、撮るのがとても難しいです。さあ、これで森林公園を後にします。


   

林道を上って、まずは与那覇岳登山口へ。ロードキルを警告する道路標識が、やんばるに来たことを実感させてくれます。この標識、写真のイシカワガエルのほかに、リュウキュウヤマガメのもあります。名護市ではイボイモリのもありました(写真撮れず)。ほかにリュウキュウイノシシの動物注意、カニ横断注意とかもあります。さて、次回からついにやんばるの森の中に入ります。しかし車を降りると、雨脚が強くなってきました…。



| 旅行・沖縄 | 20:50 | comments(4) | - | - | - |