2019.04.12 Friday
思わぬ出会い
前回の続きです。ミカン山から丘陵の谷間に下る農道を歩いて行きます。周りは植林が中心で薄暗い感じの場所で、谷間には湧き水があり、水神も祀られています。その道脇の斜面の一角で、こんな花を見つけました。三浦半島で見慣れたニリンソウに比べて、花が一〜二回りも大きく、花のつき方や葉の形も違います。これってまさかイチリンソウ?
イチリンソウは、神奈川県では特に絶滅危惧種などには指定されていないようですが、それほど多くないのかネットでも情報があまりありません。そもそも地元のこのフィールドでは、ニリンソウもごく稀で、過去に一度しか見たことがないくらいです(その場所では今回は見られず)。この場所は人が植えたりするような場所ではないですし、間違いなく自然分布でしょう。今回たまたま花の時期にピッタリ合ったので、出会うことができたようです。
神奈川県南部で4月の初めといえば、やはりヤマブキの花は見逃せません。園芸用に植えられることもありますが、やはり雑木林の縁から鮮やかな山吹色の花が枝垂れる姿に惹かれますね。
薄暗い道端では、もうシャガもたくさん咲いていました。かなり古い時代に日本に渡来した植物で、主に人家や社寺の周辺で見られます。
ミカン山の向かいの丘で、桜が綺麗に咲いていた場所に来てみました。神明神社の境内です。とはいえ、遠目から見ると綺麗な桜も、木の下までくると花の咲く枝までが遠く、イマイチな感じ。でも、誰もいない境内で、ゆっくり花見ができましたよ。
こちらは家の近所の川沿いにある桜並木。ソメイヨシノがちょうど満開で、人々も写真を撮ったり、花の下でくつろいだり、思い想いに過ごしていました。これも子供の頃から見慣れた風景なのですが、おっさんになった今でも同じ光景が見られるのは幸せなことですね(笑)