2016.08.12 Friday
へんてこなものたち
今回は、撮りたまっていた雑多なものたち(主に菌類)を吐き出す回。最初はキノコ。種類は全然わからないのだ。上はツルタケかな? でも根元のツボは見えず、確認もしなかった(それが同定できない原因なのだけど)。下はとてもデカいイグチの仲間。傘の直径は15センチくらいあり、色合いといい見た目といい、まるでパンケーキ。
次は冬虫夏草や昆虫寄生菌。すべて同じ日に撮ったもので、最初はよく育ったハナサナギタケ。宿主のさなぎはもうボロボロ。次は小さなミノムシに何か白いものが…。ミノムシに生えるハナサナギタケとかなら大珍品の可能性がある。けど、持ち帰らなかったし、場所は三浦の山奥だし、確認しにいくの面倒くさい(笑)。そして3枚目はよくわからない寄生菌。宿主はハナアブらしい。この後、なにか変化あるのかな〜。ストローマとか生えてきたらおもしろいけど。これもまた場所が山奥なので未確認。まぁ三浦の山奥もまた入るつもりだけど、こう暑いとね…。
次の3枚セットは地衣類。地衣類とは、菌類が藻類(緑藻やシアノバクテリア)と共生したもの。名前に「○○ゴケ」とかつくものが多いけど、コケ類ではない。山によく登っていた頃は地衣類といえばサルオガゼだったけど、注意して見ていると意外と身近な環境にも多いんだよね。写真上2枚は街路樹のサクラに生えていたもの。同定はできないけどムカデゴケの仲間かな? 3枚目はウメの木に生えていたウメノキゴケの仲間(たぶん)。地味〜な連中だけど、しっかり観察していくと案外おもしろいのかも…(?)
最後は変形菌。「菌」とついていても、菌類ではなく、こちらは最近の分類ではアメーバに近いグループになっている。動き回って微生物などを食べる変形体の時期と、胞子を作る子実体の時期を持っている不思議な生きものだ。写真は上がアカカミノケホコリの子実体、下はキウツボホコリの子実体。変形菌は観察するとかなりおもしろいのだけど、なかなかタイミングよく出会えないのが残念。探し方の問題だとは思うのだけどね。なにかのついで…じゃダメなんだよね。