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神奈川南部から発信…野山や海辺を歩いて、見たもの感じたもの
花は咲けども


ついに緊急事態宣言が出されましたが、形だけの宣言をしてなあなあな態度、体制を取り続けて失敗しそう…と思っているのは、自分だけじゃないと思います(苦笑) 先週末はサクラも良い感じで咲いていましたが、例年に比べると花を楽しんだ人も少なかったことでしょう。自分はと言えば、先週末は用事で実家に戻り、その合間に少しだけ地元フィールドを巡ってきました。


   

まずは、今年はきっと早くから咲いていたであろうシュンランです。1株1輪だけ残っていてくれました。近くにはもう果実になりかけている株があったので、ホント最後に残っていた1輪かもしれません。それにしても、観察を続けている雑木林に近年、人の手が入っていて、シュンランの数もどんどん減っているのが気になります。


   

今年は3月がほとんど出かけているような状況だったので、早春の花を見る時間がありませんでした。タチツボスミレも早くから咲く花ですが、花期は長いし、数も多いので、見逃す心配はありませんね。




南向きの土手では、キランソウも良い感じで花を咲かせていました。




キジムシロもこの季節の定番。今咲いている花、もう咲き終わった花、これから咲く蕾と、1つの株に一揃い。


   

ホタルカズラも咲いていました。この花はいつも見る場所があるのですが、同じ場所の中でも、年々少しずつ群生する位置が移動しています。この花は、毎年、新しい無花枝を伸ばして、その枝の先で根をおろすので、群生が移動するのでしょうね。




竹藪沿いの小道の脇では、シャガがもう満開です。薄暗がりのような場所で咲くことが多い花ですが、それだけにより印象的ですね。


   

そして、少し山道を歩いて確認しに言ったのは、昨年見つけたイチリンソウ。遅いかと思っていましたが、ギリギリ間に合いました。


   

その近くにはマルバネコノメソウがたくさんありますが、さすがにこちらはもう種子もほとんど残っていない様子でした。


   

ヤマブキもギリギリ間に合いました。きれいに咲いているように見える花も、よく見ると花びらが痛みだしていて、その中から良い状態のものを選らんで撮影。とは言え、この日はとても風が強くて、しかも歩いた時間は雲が出たので、手ブレを防ぐのに苦労しました。横着せず三脚を持っていけば良いのですが、それではコンデジの機動性が削がれるので難しいところです。




最後はなぜか実家の庭の隅に咲いていたミツバアケビ。鳥のフンから育ったものでしょうか。手入れが行き届かず荒れ気味の庭ですが、シロバナタンポポが咲いていたり、意外と楽しかったりします(笑) 世の中は新型コロナの影響で自粛、自宅待機が推奨されていますが、人に会うこともないフィールドで運動とリフレッシュをするのはお勧めかもしれませんね。



| 野の花・植物 | 22:00 | comments(0) | - | - | - |
あっと言う間に春は
   

全然更新しないと思えば、2日連続…(苦笑) このところ何かとバタバタしていて、全然フィールドに出られていませんでした。そんな訳で、金曜日に駆け足で馴染みの里山を散歩してきました。わかってはいましたが、暖冬気味だった影響もあって、すでに野山は花盛りになっていましたよ。暖かい陽射しを浴びて、オオイヌノフグリも元気一杯。




もちろんタンポポもね。場所としては在来カントウタンポポが多いところだけど、道端なのでセイヨウタンポポかも? 


   

まだ、地面に張り付くように咲いていたキュウリグサ。これくらいの時期のものは、特に可愛く思えます。




畑の畦にはホトケノザが満開。今年はけっこう早くから咲いていたようですけど、やっぱり暖かい方が気持ちいいよね。


   

ヒメウズもよく花茎をのばしていますが、明るい陽射しの下でも、恥ずかしがり屋のこの花は、うつむき加減で咲きます。





もう昨年のうちから咲いていた菜の花も、今を盛りと咲き乱れてます。あまりに暖かい日が続くので、場所や株によっては桜もこの通り。




そして、咲く花があれば散る花もあります。地面に落ちたハクモクレンの花弁が印象的でした。春の移ろいはとても早く、種類によっては花もすぐに入れ替わってしまいます。ぜひ、お見逃しのないように。



| 野の花・植物 | 18:10 | comments(2) | - | - | - |
森の小さな風車


前記事のイボセイヨウショウロを見に行った時は、林縁のあちこちでヤクシソウの花が咲いていました。ノギク類とともに晩秋を彩ってくれる貴重な花ですね。


   


紅葉も一部で始まっていました。植栽ですがホソエカエデでしょう。比較的温暖な神奈川では、山間部でも紅葉は11月に入ってから。平地、とくに海岸沿いでは11月末から12月頭くらいでやっと…という感じですね。今年は台風の影響による塩害が厳しそうです。


   



場所は変わって、こちらは三浦半島の山側。先々週末です。この花が見たくて、ちょこっと出かけてきました。キッコウハグマです。花は直径1センチにも満たない小さなもので、10センチ程度の細い花茎の先にポツポツと咲きます。週末なのでハイキングや散歩で通りかかる人は何人もいましたが、まったく気がつかないでしょうね。この仲間(キク科モミジハグマ属)には、舌状花の先がクルリと巻いたものがあり、このキッコウハグマも舌状かの先端がみな同じ方向にクルリ。小さな白い風車みたいで、とっても可愛いのです。この可愛さに気がつかないなんて、人生で大きな損をしているって思いませんか?(笑)



| 野の花・植物 | 20:00 | comments(2) | - | - | - |
日本のシンビジューム
   

梅雨明け宣言は出ていませんが、長い長い梅雨がほぼ明けて、夏の暑さがやってきました。外に出るのに躊躇しそうな、外に出るのに勇気が必要そうな、そんな暑さです。でも、こんな時期だからこそ、出かけなければ見られないものもあります。トップ写真とは裏腹に、目的はキノコじゃありません。でも、同じような雑木林の中で見られるものです。


   
   

まずは地元(実家)のフィールドです。いつも出かける雑木林。普通の目線でパッと見ただけではわかりませんが、視線を下げて林床をゆっくり、じっくり見ていくと、見つかります。マヤランです。あたりを見回すと次々に株が見つかりました。ただ、今年は梅雨の雨が多かったせいか、花はつぼみの時点で痛んでしまったものが多い感じです。それでも何とか、きれいな花の株を見つけて写真を撮りましたよ。


   
   

今度は逗子に戻って、とある雑木林に足を運びます。その場所の狙いはナギラン。株数はたくさんあるのですが、花が咲くものがほとんどなく、今年は開花したのは1株だけでした。でも、その1株が良かった! 状態の揃った花が4つもついた見事な株でしたよ。このナギランもマヤランも、学名を見ると属名は「Cymbidium」です。そう、観賞植物の洋蘭で人気のシンビジュームなんです。花も似ていますね。美しい日本のシンビジューム。いつまでも普通に見られる花であってほしいですね。それにして、暑くなってヤブ蚊も急に増えてきました。ナギランを撮影中に、自分の周りには50匹くらいは飛んでいたでしょうか。虫除け薬はつけていましたが、恐ろしさを感じるほどでしたよ。


| 野の花・植物 | 23:20 | comments(2) | - | - | - |
姫様はずれ
   

近年には珍しく、今年は梅雨らしい天気が続いています。ここ最近はまったくと言っていいほどフィールドに出ておらず、お尻から根が生えて椅子と繋がってしまいそうでした。昨日は珍しく梅雨の晴れ間で丸一日、良い天気。なので、近場の花をチェックしてきましたよ。それにしても、今年の梅雨は雨が多く、しかも気温の低い日も多かったためか、公園の芝地にはまだネジバナがいっぱい。このあたりでは6月中に盛りを迎えちゃうんですけどね。


   

本当に繊細で可愛らしいネジバナの花。しっかり、ランの花をしています。唇弁の縁がフリルのようになっているのがまた素敵ですね。


   

さて、7月10日前後の狙いものと言えば、このヒメノヤガラ。昨年は仕事に忙殺されて見にこられませんでしたので、とても楽しみにしていました。ところが…なんと見つかったのはこの株、ひとつだけ…。一昨年は当たりだったんですが、何と言うことでしょう。ガッカリです。薮の中に入れば見つかったかもしれませんが、今回はパスしました。




写真を撮りながら、いつも載せる機会がないオカトラノオ。花穂(花序)の下から花が咲いていくので、咲きはじめの頃じゃないと、あまり姿がきれいじゃないんですよね。なので、個々の花をアップで撮ることが多いです。


   
   

この時期のもうひとつの狙いもの、タシロランはポツポツと見かけました。菌従属栄養性のランで、出ない年はまったく出ないし、やたら出た年があったりと、まったく予測がつかないので、大抵は過去に見た場所を何ヶ所かチェックします。今回は1ヶ所で見られましたけどね。花はほとんど平開することがないのですが、よく見るとこれもガラス細工のようできれいなんですよ。


| 野の花・植物 | 09:20 | comments(4) | - | - | - |
GW花便り
   

新しい天皇陛下の御即位に関係した異例の10連休。ゴールデンウィークも終わりましたね。とは言っても、こちらはまったく通常運転なので別に何と言うこともなかったのですけど。出かけたのは、1日半ほど実家の様子を見に行ったくらいです。それで地元のフィールドに繰り出してみた訳ですが、今年は寒の戻りの影響が強かったのと、最近、雑木林の一部が伐採されたり、刈り払いがおこなわた影響か、ずいぶんと寂しい結果でした。トップバッターはコゴメウツギ。毎年、GW連休ごろに咲いてくれます。


   


そして、この時期のお目当と言えば、これ。キンランです。大きな株はありませんでしたが、それでも何株か花を咲かせてくれていました。昨年は暖かすぎて、連休後半では花が終わっていたのですが、今年はまだ咲き始めの感じ。ホントここ最近の天候は、これまでの経験則からズレていて惑わされます。雑木林の木が少し伐採されて林床が明るくなったためか、キンランは増えています。その一方で、ギンランは激減。なので写真はなしです。


   

こちらはコバノタツナミ。別名ビロードタツナミと言い、小さくて厚みがあり、ビロードのような手触りの葉が特徴です。この場所では見かけませんが、最近、住宅地では園芸種の逸出が見受けられますが、繁殖力旺盛で一気に増えるので注意が必要です。


   

こちらはマルバウツギ。とは言っても地元フィールドでは、株が切られていたり、花がまだほとんど咲いていなかったりで、この写真は逗子に戻ってから撮ったものです。前は近くにたくさんあったのですが、その場所も土手がコンクリートで固められて減ってしまいました(泣)


   

最後はこのブログ初登場の花で、クチナシグサです。ハマウツボ科の半寄生植物で、果実の形がクチナシに似ているので名前がつきました。花の大きさが約1センチで、あまり目立たない野草なのですが、神奈川県では自生地が1ヶ所だけの絶滅危惧種。その自生地というのが実は My Home Town なんです。これって嬉しいことなのか悲しいことなのか、複雑ですね…。



| 野の花・植物 | 10:50 | comments(2) | - | - | - | 昨年の記事
お久しぶりです熊谷さん


先週、三浦半島のとある場所へ花を見に行ってきました。人の手の入っている場所ですが、雑木林と多くの野草が残されていて四季折々に楽しめます。季節はちょうど新緑の季節。三浦半島の雑木林は照葉樹が多めで、樹冠もあまり光を透過しませんが、広葉樹とはまた違う色合いの新緑が魅力的です。





いきなりマニアックなところから。ナツトウダイの杯状花序です。ちょうど花の盛りで、花序の状態がよくわかる写真が撮れました。三日月形の棘のようなものは苞葉で、その中心部に花弁のない花がつきます。まず初めに雌花が咲いて、やがて子房の部分が苞葉の外側に伸び出てきます。すると今度は雄花が咲く…という開花の流れのようですね。




黄色い花はミツバツチグリ。キジムシロとよく似ていますが、ミツバツチグリは名前の通り葉が3枚の小葉です。一方のキジムシロは奇数羽状複葉で小葉が3枚以上(5〜9枚)あります。


   

フデリンドウ、もう遅いかなと思いましたが、まだあちこちに咲いていました。とは言っても盛りは過ぎた感じで、日当たりの良い場所の株は花も終わり気味でした。間に合って良かった。


   
   

こちらはツクバキンモンソウ。ニシキゴロモの変種で、花冠上唇が短いのが特徴です。変種と言っても、暖地で見られるのは、ほぼこちらなのかも? 花には薄紫色のものや白色のものがあります。




こちらはお馴染みのキランソウ。ツクバキンモンソウとは同科同属なので、花もそっくり。ただ地面に張り付くように生え、花も小さめなので、いまひとつ目立たない存在ですね。


   
   

そして、今回の最大の目的がこちら。ランの仲間のクマガイソウです。昭和30年代くらいまでは、三浦半島でもたくさん見られたようですが、ほとんど取り尽くされてしまったという話を聞きました。ここの株はその貴重な生き残りと言えるかもしれません。まだどこかで、ひっそりと生き残っていたら良いのですけどね。神奈川県ではもちろんのこと、環境省のレッドリストでも絶滅危惧種です。


   

一部の歩道沿いではタンポポの綿毛がたくさん。まあ人の手が入った場所なので、外来種(セイヨウタンポポ)なんですけどね。それでも逆光でぼんやりと輝く白いほわほわは、心が癒されます(笑)



| 野の花・植物 | 12:20 | comments(2) | - | - | - |
二輪草
   

先々週末、地元のフィールドでイチリンソウの自生地を見つけて感激したのだけど、そうなるとやっぱりニリンソウが見たくなってしまう。と言うことで、行ってきましたよ。ちょっと風が強く、また花の盛りも微妙に…2〜3日くらい過ぎていたけれど、いい感じです。


   


ニリンソウは、湿り気のある林縁や林床などで見られます。写真を撮ったところは普通の道端なんですよ。ニリンソウは群生することが多いのですが、この場所はオオイヌノフグリやヒメオドリコソウと混じって咲いていて、画面の中の色彩のバランスが気に入りました。


   

少し移動したところで見つけたこの群生は、ほぼニリンソウだけの群落です。少しだけ濃いめの葉の緑と花の白。それだけでまとまっているのも、これもまた素敵。イチリンソウは、花はニリンソウより大きいのですが、少しまばらな感じなので雰囲気が違います。同じ科、属の仲間ですけれど少しずつ個性があって、それが魅力になっていますね。



| 野の花・植物 | 12:10 | comments(2) | - | - | - |
思わぬ出会い
   

前回の続きです。ミカン山から丘陵の谷間に下る農道を歩いて行きます。周りは植林が中心で薄暗い感じの場所で、谷間には湧き水があり、水神も祀られています。その道脇の斜面の一角で、こんな花を見つけました。三浦半島で見慣れたニリンソウに比べて、花が一〜二回りも大きく、花のつき方や葉の形も違います。これってまさかイチリンソウ?


   


イチリンソウは、神奈川県では特に絶滅危惧種などには指定されていないようですが、それほど多くないのかネットでも情報があまりありません。そもそも地元のこのフィールドでは、ニリンソウもごく稀で、過去に一度しか見たことがないくらいです(その場所では今回は見られず)。この場所は人が植えたりするような場所ではないですし、間違いなく自然分布でしょう。今回たまたま花の時期にピッタリ合ったので、出会うことができたようです。


   

神奈川県南部で4月の初めといえば、やはりヤマブキの花は見逃せません。園芸用に植えられることもありますが、やはり雑木林の縁から鮮やかな山吹色の花が枝垂れる姿に惹かれますね。


   

薄暗い道端では、もうシャガもたくさん咲いていました。かなり古い時代に日本に渡来した植物で、主に人家や社寺の周辺で見られます。


   

ミカン山の向かいの丘で、桜が綺麗に咲いていた場所に来てみました。神明神社の境内です。とはいえ、遠目から見ると綺麗な桜も、木の下までくると花の咲く枝までが遠く、イマイチな感じ。でも、誰もいない境内で、ゆっくり花見ができましたよ。


   


こちらは家の近所の川沿いにある桜並木。ソメイヨシノがちょうど満開で、人々も写真を撮ったり、花の下でくつろいだり、思い想いに過ごしていました。これも子供の頃から見慣れた風景なのですが、おっさんになった今でも同じ光景が見られるのは幸せなことですね(笑)



| 野の花・植物 | 11:10 | comments(2) | - | - | - | 昨年の記事
春蘭に間に合った
   

先週末の日曜日は用事で実家に戻ったついでに、久しぶりに慣れ親しんだ地元のフィールドを歩いてきました。まずは畑の脇の土手に咲くホタルカズラ。何枚か撮ってみましたが、どうもコンデジではこの手の青色やスミレの紫色の再現が難しいのですよね。後から色を直しましたが少し違和感が出ちゃいました。ホワイトバランスをいろいろ変えて撮ることも大切なんでしょうけれど、ついつい忘れてしまいます。


   

すぐ近くでさいているのは、こちらもこの時期の定番、キジムシロです。花にはジョウカイボンの一種が来ていました。


   

クサイチゴもあちこちで満開でした。花は早春から咲き出していて、もう初夏の頃には赤い果実がたくさん見られるはずです。


   

前記事でも載せたキュウリグサ。こちらは日向の道端でいっぱい茂っていたもの。キュウリグサは花序が特徴的で、シダの新葉のようにくるりと巻いた形をしています。花はその花序の根元の方から順に咲いていき、それと同時に花序も真っ直ぐ伸びていきます。この花序をサソリ形花序と呼びますが、花の可愛らしさに似合いませんね。


   
   

雑木林の中を探すと、まだシュンランが咲いていました。今年は2月ごろがかなり暖かかったので早くに咲き出していた可能性があり、実はもう遅いかなと思っていました。幸いにも寒の戻りが花の寿命を延ばしてくれたようです。この花を見ないと、春はなんだか落ち着かないんですよね(笑) 雑木林を抜けるとミカン山。特にめぼしい花はなくなるので、この日は少し遠回りをして帰ります。続きは次回に。


| 野の花・植物 | 10:20 | comments(2) | - | - | - |