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神奈川南部から発信…野山や海辺を歩いて、見たもの感じたもの
悲しき鴎


秋になってユリカモメやオオセグロカモメがやってきて、海岸が賑やかになってきました。そんな中、浜辺に佇む1羽のオオセグロカモメを発見。近くに魚の死骸があるので、それを気にしているようです。コンデジのシャッターを高速連写モードにして、飛び立つ瞬間を押さえようとジリジリと近づきます。あれ、なんか変です。いつもなら、これくらい近づけば飛んで逃げるか、歩いて遠ざかるという距離になっても動きません。かと言って、獲物に執着している風にも見えないのです。




改めてよく見てみると、なんとオオセグロカモメの左脚にルアーとテグスのようなものが絡まっています。察するに、魚を食べたいのはもちろんですが、あまり動きたくなかったのかも。どうしよう…と思っても、何もできません。そうこうしているうちに、件のオオセグロカモメは飛び去っていきました。現状は、不便ではあるものの、なんとか生活できているようです。でも、テグスがきつく締まって脚が壊死するようなことになれば、生命に関わるでしょう。人のおこないは、自然界の生きものたちに常に大きな影響を与えています。自分自身の、そして他の人のおこないを、もう一度、見つめ直す必要があるかもしれませんね。



| 野鳥 | 10:00 | comments(2) | - | - | - |
10月の天空写真館


10月は外出が多かったこともあって、空に関わる写真を撮る機会がありました。第3週は外房方面から銚子へ。一応、仕事絡みなんですが、経費節約のため車中泊(笑) 16日の夜は犬吠埼で夜明かしです。犬吠埼燈台の灯り、月明かりで光る波、昇るオリオン座…。絶好のシチュエーションですが、三脚を車に積んでいなかったので、フェンスにカメラを押しつけながら5秒。一番、手振れがマシだった一枚です。


   
   


その後、曇ってきたので安心して寝込んでいたら、翌17日の朝はまさかの晴れ間。夜明け前の朝焼けは見逃しましたが、なんとか日の出には間に合いました。水平線近くに雲があったものの、その隙間から太陽が顔を覗かせてくれましたよ。5月にも似たような写真をアップしてますが、言い訳を言わせてもらえれば撮影場所が限定されるという理由もあるんです。でも、やっぱり撮っちゃうんですよね。日の出後も、北東の低い空が焼けてくれました。




日が昇って、写真は朝8時過ぎ。雲の切れ間から日が注ぎ、海面が輝いていました。明瞭ではなかったですが、光芒も見えましたよ。




日付は変わって10月20日。巻積雲に発達しそうな雲が出ています。写真画面中央を横切るのは飛行機雲。飛行機雲がこうして発達するときは、上空に水蒸気がたくさんある証拠。天気が下り坂の時などによく見られます。巻積雲が広がる空、でもその上空には巻雲がありました。


   


こんな時はチャンスなんです。空を気にしていたら…やっぱり出ました。環天頂アークです。写真画面の右側などにある、もわもわっとしたのが巻積雲、画面を縦に流れる薄いベール状の雲が巻雲で、環天頂アークは巻雲に映っています。ベランダに出て気がついて、カメラを取りに戻って、シャッターを数枚押したら消えてしまいました。見られた時間は1〜2分くらいかもしれませんが、明るく鮮やかで、良かったです。



   

10月22日。夕方の海岸です。休日ですが、日没前では人もまばらです。天気が少し回復傾向で、おもしろい空が見られるかなと思ったのですが、日没ごろにはまた雲が優勢で、夕焼けにもならず。わずかに開いた雲の穴から、赤い遠くの雲が見えていました。手前に海から上がるサーファーさんが入るのを待って、パチリ。




10月28日。海岸の植物チェックに出かけたついでに撮った一枚。




10月30日。この日は仕事がらみで、千葉の館山市立博物館などへ。夕方前に、魚の骨か櫛の歯のような雲が出ていました。






同じ日の夕陽(岩井海岸)、夕焼け(金谷港)、残照と二日月(東京湾フェリー)。豪快に焼けたわけではなかったけど、なかなか良い雰囲気でした。さて、10月は何かと写真を撮りましたが、これが続くかはまた微妙なところ。せめて何か素敵な大気光象でも見られると良いんですけどね。



| 空・雲・気象 | 22:20 | comments(2) | - | - | - |
海岸植物の確認へ


今年の秋は、台風を言い訳にして野山の植物観察をすっかりサボってしまいました。せめて海岸の花くらいは…と思って先月末に確認に行ってきましたよ。花の状況はもちろんですが、台風被害も気になりましたので。一部の海岸は、9月の台風15号の後に歩いていましたが、海岸植生の先端部、つまり海に一番近いあたりは、高波で壊滅的な被害を受けているところもありました。漂着ゴミに埋め尽くされたような場所や、表土が崩れたり流出した場所も…。植物の種類によっては、塩害も気になるところです。そんな中、普段と変わりない様子で咲いていたワダン。盛りは過ぎていましたが、なかなかしぶといですね。


   

ノコンギクは、とある一角では写真のように咲き乱れていましたが、全般的に例年より少ない印象。また、いつもは見かけるヤクシソウやハマコウゾリナ、ワレモコウもほとんど見かけません。これも台風の影響なのでしょうか。


   

イガアザミも少ないです。白花の株は今年も咲いていてくれましたが、花序がいつもより小さくなっていました。


   

ソナレマツムシソウ(アシタカマツムシソウ)は2株確認。数年間消えていた場所に1株復活したものの、某所にあった大株は消滅していました。まだ確認していない自生地がありますが、どうなっているでしょう。このマツムシソウは例年通りの開花でしたが、センブリやリンドウ、タマムラサキなどはまだつぼみが固い状態で、開花にはまだ1週間はかかりそうな感じです。


   


最後は、トベラの果実と種子。朱色の粘液につつまれた種子は、よく目立ちます。吹きっさらしの海岸に生える植物は、常に大きなストレスに耐えながら花を咲かせ、種子をつけて、子孫を残していきます。彼らにしてみれば、今年の台風の連続も「よくあることさ」くらいのものなのかもしれません。今回見られなかった花については、また改めてご報告しますね。



| 海辺の花・植物 | 18:40 | comments(2) | - | - | - |
出先のお昼ご飯


今月はけっこう外出が多かったです。それは、今、お仕事をご一緒している写真家さんの空いている時に、いろいろ予定をぶち込んだためです。第2週は1泊2日で大阪・京都へ。京都では、先の記事で紹介した祇園での撮影取材がメイン。でも、その日は午前中から仕事関連でとある関係の老舗2軒と錦市場を見て回っていました。そしてメイン仕事の前の腹ごしらえに食べたのが、「松葉」のにしんそば。にしんそばは京都名物のひとつで、「松葉」がその元祖なのです。なんで京都でニシン? それは、かつて北前船で北海道から運ばれてきていたからなのです。同じく北前船で運ばれてきた昆布は、京料理のだしに欠かせないものになっていますね。にしんそばのだしには、もちろん昆布(と鰹節)が使われているんですよ。




第3週は外房方面へ。夜のうちに勝浦に入って夜明かし。午前中に勝浦で少しだけ用事を済ませてから、大網白里市と九十九里町へ。そこでのお昼ご飯は、あまり観光擦れしてなさそうな店構えで、人の出入りが多かった「望月」。勘頼みで入ったら当たりだった、地元の食事処という感じのお店です。そこで食べたのがイワシフライ定食。開きじゃなく、そのまんま揚げているのが望月風ですね(笑) 九十九里といえばやっぱりイワシ漁が盛んな場所。そして大網白里は煮干しの製造が盛んな場所です。ただ近年はイワシ(マイワシやカタクチイワシ)の漁獲量が減っていて、なかなか厳しい状況なのだそうです。




そして第4週の月曜日。この日は東京の晴海でお仕事。でも、その前にこれもお仕事絡みで築地へ。中央卸売市場が豊洲に移り、今では場外市場だけが残っていますが、それでも昔ながらの活魚や乾物などを売るお店が多く、なかなか興味深いです。ただ、京都の錦市場と同様に、築地も訪日外国人を含む観光客でごった返していて、歩くのも大変な状況です。それに、いかにも観光客相手の飲食店や食べ物を売る店が増えていて、昔の雰囲気は消えつつあるようです。そんな中、ここは昔から変わらないんだろうな…という雰囲気を感じさせた「つきじ寿司」。ランチのにぎりは、お値段もリーズナブル!




しかも、ご主人が「これ、おまけだから食べて」と、細巻きといなり寿司まで出してくれました。この細巻きの彩りの美しさがまた素敵。もう、お腹いっぱいでした。普段、出先で一人だと、目的地が都内なら昼は何も食べずに過ごすか、牛丼屋で済ましてしまいます。車で出かける時は、コンビニのパンかおにぎりです。当然、お店で食べれば高くつくし、自分はどうも一人であの空間にいるのが落ち着かないのですよ。だから、こうやって色々なお店に入ってお昼ご飯を食べるというのは、誰かと一緒にいるからこそできる、自分にはけっこう貴重な体験だったりするのです。



| 旅行 | 18:40 | comments(4) | - | - | - |
波除稲荷
   

月曜日は仕事絡みで東京の築地へ。市場が豊洲に移転して、現在は場外市場が残るだけだけど、今やすっかり観光地化していて、歩くのが困難なほどの人出でした。なんか、この前行った、京都の錦市場と同じ状況…。外国人比率も高く、約半数は外国人でした。そんなわけで、場外市場そのものの写真はないので、近所にある波除稲荷神社をご紹介。今から約400年前、築地一帯の埋め立てをおこなった際、海面を漂っていた稲荷大神の御神体を当地に祀ったところ、波が止み、工事が進んだと言い伝えられている稲荷神社です。


   
   

境内にある大獅子は、江戸時代におこなわれていた祭りに由来するものだそうです。写真上が「厄除天井大獅子」、下が「お歯黒大獅子」と言い、どちらも高さ2メートルを超す大きさです。どちらも近年に再興されたものですが、なかなかの迫力ですよ。


   

   


この神社のおもしろいところは、市場に近い場所にあるだけに、さまざまな供養塔があることです。写真上から、玉子塚、すし塚と海老塚、鮟鱇塚、そして昆布塚です。それぞれの品物を扱う会社や業界団体などによって建立されています。写真を撮り忘れましたが、活魚塚もあります。あと、ついでに言えば、創業地が築地である、牛丼の吉野家の碑なんてものもあるんですよ。場外市場の人混みに疲れたら、ここに立ち寄って一息入れるのも良いかもしれません。



| 街歩き | 21:00 | comments(2) | - | - | - |